昔からの言い伝えはさまざまありますが、あまり気にするとキリがありません。しかし、そのような考え方が長く伝わっているのには、それなりの理由もあると思われます。そのひとつとして、「厄年」が有名です。これは、なんらかの厄難に遭う恐れが多い年齢で、陰陽道に基づくとの説もあります。ちなみに、年齢は満年齢ではなく数え歳で計算します。また、厄年は前厄・本厄・後厄から成り立っており、連続して訪れる3年間は生活全般への注意が必要だといわれているようです。男性の場合、25歳・42歳・61歳の本厄は特に注意が必要となります。なかでも、42歳は大厄として重視されますが、「人生50年」といわれた時代背景があるようです。一方、女性の場合は19歳・33歳・37歳の本厄が重視されてきました。これは、女性特有の体の変化が関係するといわれています。また、特に注意が必要な大厄は、33歳です。さらに、年齢が30歳を超えると、婦人科の疾患(乳がん、子宮がん)が出てくる可能性も高くなります。なお、男女共通の厄年があるほか、結婚すると相手の大厄が自分の小厄にもなります。このように意識し始めると毎年なんらかの厄に該当するみたいで、気が休まる暇がありません。もちろん、年齢を重ねると体のさまざまなところに変化が出てくるので、これまで以上に注意を払うことが大切です。特に、家庭と両立させながら仕事を続けていくために、無理は禁物となります。気持ちを前向きに持つことにより、厄年の存在もそれほど気にならなくなるものです。また、プラス思考の生き方で、更年期障害も明るく乗り越えていきましょう。